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石川齒科医院の矯正歯科について
石川歯科医院の矯正治療は、「歯並びを整えたい」「口元の印象を改善したい」という目的ではなく、歯周病治療の一環として行われます。
歯周病が進行して歯を失った場合、噛み合わせの不具合がさらに歯を失う「負の連鎖」を引き起こす可能性があります。これを防ぐために、矯正治療を通じて噛み合わせを改善することが重要です。
そのため、歯並びに特に問題を感じていない方でも、歯周病により歯を失っている場合、現状のままではさらに歯を失うリスクが高まることから、矯正治療の必要性についてご説明させていただくことがあります。
「負の連鎖」
を引き起こす原因について
歯の位置や角度の変化
歯が失われると、残った歯が移動し、噛み合わせが不安定になります。これがさらに歯を失う原因になることがあります。
歯の負担の増加
噛み合わせが乱れると、残った歯に過剰な負担がかかり、歯周病が悪化しやすくなります。その結果、他の歯も失われる可能性があります。
噛み合わせのバランスの崩れ
歯を失うと、噛み合わせのバランスが崩れ、残った歯が不適切な力を受けて動いたり、破損したりすることがあります。この不均衡が長期的に続くと、さらに歯を失う原因になります。
歯茎や骨の萎縮
歯を失うことで歯茎や歯槽骨が縮小するため、残った歯が不安定になり、再び歯を失うリスクが高まります。
これらの要因が重なることで、歯を失う「負の連鎖」が進行し、さらに歯を失う可能性が高まります。そのため、早期に噛み合わせの改善や矯正治療を行うことが重要です。
一生涯、自分の歯で食事するために
歯周病で歯を失い、現状の歯並びが原因でさらに口腔内の崩壊が進むリスクがある方には、「一生涯、自分の歯で食事をするためには、矯正治療を検討することが重要です」とお伝えしています。この目的に基づいた治療は、価値のあるものだと考えています。
例えば、前歯の歯並びに問題がありながらも、奥歯にインプラントを入れると、結果的に前歯を失うリスクが高まり、いわゆる「負の連鎖」を引き起こす可能性があります。こうした状況が続くと、対症療法的に治療を繰り返す必要があり、最終的には一生涯治療を続けなければならなくなることも考えられます。
このようなリスクを避けるためにも、当院では矯正専門医院を紹介し、早期に歯並びを改善することを提案しています。早期の矯正治療により、将来的に必要となるインプラントの本数を減らすことができ、より健康的な口腔環境を保つことが可能になると考えています。
矯正歯科医院のご紹介について
歯周病治療の一環として矯正治療を受けていただく場合、当院ではなく信頼のおける矯正専門医院をご紹介しています。一般的な歯科医院ではなく、矯正専門医院で治療を受けるメリットのひとつは、その「対応力」にあります。
医療には限界がありますが、矯正専門医院では、症例によっては「これ以上は無理」とされることもあります。しかし、その限界に達するまでの対応力、引き出しの多さ、そして治療方法を深く検討する力は、一般的な歯科医院とは一線を画しています。
当院がご紹介する矯正専門医院は、こうした高い対応力を備えた信頼のおける医院です。さらに、良好な関係性を築いているため、密に連携し、患者さんに最適な治療を提供することができます。
